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2024.11.12
メディカルフィットネス事業に注目したきっかけ 「大友メディカル」代表取締役社長・大友康広氏 大友:接骨院では基本的に、施術をして問題の箇所が治…
- #接骨院・整骨院
生活習慣病やメタボリックシンドロームは、運動習慣の改善などで予防できます。しかし、脳動脈瘤の破裂によるくも膜下出血や各種悪性腫瘍など、運動習慣とは直結しない疾患によって健康寿命が短縮している人が多いのも事実です。そこに着目したのが、医療法人和幸会 阪奈中央病院(奈良県)が運営する、MediTAS ZeloFit(メディタス ゼロフィット)。会員であれば運営元である同医療法人の病院にて、上記疾患などの各種検査を特別価格で受けられます。病院がメディカルフィットネス施設を医療法42条施設として運営することでの差別化やメリットについて、同施設の事例をご紹介します。
病気を「治す」ではなく未然に「防ぐ」ことを目的とした、医療法人が付帯業務として運営する医療法42条施設であり、厚生労働大臣認定 健康増進運動施設・厚生労働省指定 指定運動療法施設を取得しているメディカルフィットネス施設です。健康運動指導士だけでなく理学療法士も常駐しているため、生活習慣病や整形外科的疾患を抱える方も安心して運動を継続できる環境であるのが特徴です。
さらに、運営元の医療法人和幸会 阪奈中央病院(人間ドック、スポーツ・関節鏡センター)と連携しているため、予防医学の検知に基づいた運動プログラムを通して、病気の予防や改善をサポートする体制が整っています。同院の内科、脳神経外科、整形外科、栄養科などの専門医による医療セミナーやトレーニングセミナーなど、健康に関する講座も定期的に開催しており、利用者の健康への関心や知識を高める工夫がされています。
また、指定運動療法施設の認可を取得しているため、生活習慣病の方で条件を満たす方は利用料が医療費控除の対象になります。
最新のトレーニング機器を揃え、施設の内装も運動に集中しやすいよう作られています。
有酸素トレーニング機器:22台
筋力トレーニング機器:12台
ファンクショナルトレーニング機器:4台(キネシス:3台、オムニア8:1台)
フリーウエイト機器一式(ダンベルセット、ベンチプレス、スクワットラック、
クランチベンチ、ハイパーエクステンション、アジャスタブルベンチなど)
フィットネスルーム、スタジオ2室
会員にはICチップが内蔵された「ウェルネスキー」という端末が付与されます。これをマシンに挿すと、運動履歴データを毎が自動的に記録されて、トレーニングの負荷や回数などが自動的に表示されます。これにより、一人ひとりにあった運動プログラムを計画することが可能です。
レギュラー会員、ファミリー会員、ペア会員、学生会員に加え、月額料金が医療控除となる疾病改善会員ベーシック、さらに月4回のパーソナルトレーニングが付帯した疾病改善会員パーソナルがあります。その他にも、企業の健康経営のための法人会員など、医療色をしっかりと打ち出したバリエーション豊かな会員種別が用意されています。
月額料金はレギュラー会員で8,400円(税別)〜と、最近の一般的なフィットネスクラブやスポーツクラブと比較して少し高い印象もあるかもしれません。しかし、施設内装やフィットネス機器などの設備は質の高いものが揃えられ、健康運動指導士や理学療法士など有資格スタッフが多数いるなど病院が運営する施設ならではのサービスがあることを考えると、高くはないと考えられます。
ターゲット層は若い世代から高齢者まで幅広く、多彩な運動プログラムを提供することでニーズに応えています。
また、指定運動療法施設の認可を取得しているため、生活習慣病の方で条件を満たす方は利用料が医療費控除の対象になるというメリットもあります。
運営元の医療法人和幸会 阪奈中央病院に入院中の患者も、状態に応じて基礎体力や筋力訓練など患部以外のトレーニングをメディタスゼロフィットで行うことができます。病院にはない様々なフィットネス機器を活用できるので、より効果的なリハビリが望めます。
フィットネス施設運営の観点からは、運営元病院の特徴を活かした連携や、様々な診療科との協力体制の構築、院内の理学療法士の活用により、メディカルフィットネス施設としての役割や他施設との差別化が図れており、病院が運営するメディカルフィットネス施設の良いモデルと言えます。
阪奈中央病院は「スポーツ・関節鏡センター」を設置してアスリートやスポーツ愛好家に手厚いサポートをするなど、整形外科分野にも力を入れています。そのため、施設でのトレーニングにおいて万が一怪我や健康不安があっても安心して相談できる体制が整っていることが特徴です。
地域医療を担う病院として根差してきた同院ですが、新たな取り組みとしてメディカルフィットネス事業に参入した当初は、集客で苦労したそうです。しかし、今では多くの会員が集まり、医療連携による相乗効果もあり地域の健康づくりを担う、地域に密着したフィットネス施設になったとのことです。
本業と違う分野で新しい事業を起こすのは並大抵のことではありません。その中でも成功事例に共通しているのは、やはりその事業に関わる人々の開業にかける想いと情熱が大きいことです。メディタス ゼロフィットは、施設責任者の栗岡 久暢(くりおか ひさのぶ)医師はじめ、多くのスタッフのこだわりが詰まった施設だそうです。コンセプトが明確であり、誰に対して何を提供するのかというイメージが具体的に共有できていることも、事業成功の鍵と言えます。
これから開業を考えている医療関係者の方、地域の健康づくりや健康維持増進のための事業を行いたい方はぜひ、医療機関だからこそできるメディカルフィットネス事業に目を向けてみてください。
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