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2024.10.09
今、注目を集める「メディカルフィットネス」 「メディカルフィットネス」の第一人者であり、当メディア「メディカルフィットネスナビ(メディナビ)」の…
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約半世紀前にアメリカで誕生し、世界トップクラスのシェアを誇るフィットネスマシンブランド、ライフ・フィットネス。老舗マシンメーカーとして多様な製品ラインナップを揃え、時代に合わせてさまざまなニーズに応えてきました。ライフ・フィットネス・ジャパン株式会社マーケティング部の江口敦子氏と、東京セールス部の松好均氏に、同社ならではのマシンやサービスの特徴、マシンの導入事例などをお聞きしました。
Contents
江口:1960年代後半、アメリカのDr.キーン P.ディミックが、自らの健康のためにエクササイズ・バイクを発明したのが始まりです。当時まだ20歳前後だったアメリカ人起業家、レイ・ウィルソンとオーギー・ニエトが、「このバイクは流行る」と確信し、1968年に世界初のコンピューター制御によるマシン「ライフサイクル」として発表しました。2人は1977年にLIFE CYCLE .incを設立し、1980年代に入ると、さまざまなマシンを開発。1991年にはカーディオ・マシン(有酸素運動マシン)のフルラインナップを揃えました。
1997年にフリーウエイト系のブランド「ハンマー・ストレングス」を買収してからは、2015年に「ICG(インドア・サイクリング・グループ)」と、医学的知見を取り入れた「サイフィット」、2016年にバイオメカニクスに基づいた「サイベックス」を買収し、現在の5つのマシン・ブランドが揃いました。
ライフ・フィットネスの5つのマシン・ブランド
江口:日本では1984年にソニー企業株式会社が、ライフ・フィットネスの日本総代理店として販売を始めました。ライフ・フィットネス本体にとっても、初の世界進出でした。そして販売拡充のため、1999年に100%出資の日本法人として、ライフ・フィットネス・ジャパンが設立されました。現在は東京、大阪、九州、仙台の4拠点にオフィスをかまえ、ショールームは東京と大阪の2拠点にございます。
日本国内で導入いただいている施設は、大手総合フィットネスクラブはもちろんのこと、24時間ジムや大学、病院、温浴施設、自治体のスポーツセンターなどが多いです。さらに、プロスポーツチームのトレーニングルーム、ホテルのフィットネス施設、タワーマンションのフィットネスルーム、個人宅への導入もあり、幅広いお客様にご利用いただいています。
ライフ・フィットネス・ジャパンのショールーム(東京都渋谷区)
松好:他にも自衛隊や消防署、警察学校でも活用いただいています。このようなところは体をしっかりと鍛えるのが目的なので、マシンにも高い耐久性が求められます。
江口:最初に生まれたブランドです。初めはカーディオ・マシンを揃えていましたが、ラインナップの幅を広げるために、ストレングス・マシン(筋力トレーニング・マシン)も開発されました。フィットネス初心者からベテラン、プロの方まで、それぞれのレベルに応じて多彩なマシンをご用意しています。
江口:人間工学に基づいて緻密に設計されたマシンで、筋力トレーニングマシンや、ダンベルやバーベルなどのフリーウエイト製品、各種アクセサリーがあります。プロスポーツチームからアスリートを育成する大学、学校などにご利用いただいているほど耐久性が特に優れています。発売から約30年経った今も、日々アスリート目線でイノベーションを続け、多くの皆様にご愛顧いただいています。
ライフ・フィッットネス・ジャパンのショールーム(東京都渋谷区)
江口:もともと、1970年に医療系メーカー・ルーメックスの一部門として設立され、2016年にライフ・フィットネスが買収しました。医療技術のノウハウを活かした科学的なデータ収集・分析により、さらに効率的で、関節への負担を軽減したトレーニングが可能です。
松好:公共施設や、国立スポーツ科学センターをはじめとしたアスリート向け施設に導入いただくケースが多いですね。
江口:その名の通り、インドア・バイクのブランドです。ハンドルの真ん中にコンソール(操作画面)があり、専用アプリと連動できます。また、インストラクター主導で、複数台のバイク使ったグループ・エクササイズも可能です。自転車競技の選手や、その他競技のアスリートが練習用に使ったり、一般の方が趣味として個人宅で利用したりと、幅広いお客様に人気です。
高い人気を誇るインドア・バイク(ライフ・フィットネスHPより)
江口:怪我をした方がリハビリのために、あるいは年配の方が体力運回復のために、リハビリ施設や病院などで利用されています。また、車椅子に座ったまま高い運動負荷をかけてエクササイズできるマシンもあるので、車椅子バスケをはじめとした障がい者アスリートの方や、運動が好きな一般の障がい者の方にも活用いただいています。
車椅子ユーザーもトレーニングが可能(ライフ・フィットネスHPより)
江口:業界で定められている品質基準より厳しい、ライフ・フィットネス独自で基準を定めた耐久性テストに合格したマシンのみ、製造、販売されています。
バイオメカニクス分析
製品・耐久性テスト
製品開発・デザイン
松好:マシンに不具合が起きた際は、アフターサービス専門の自社スタッフが素早く対応いたします。お問い合わせからスタッフが現場に到着するまでは平均約3.5日、初回訪問で解決する割合は95%以上と、高い水準であるのが特徴です。(時間帯やタイミング、不具合の内容によって異なります)
お電話でマシンの状態を聞いた段階で、交換に必要な部品やメンテナンスの施策までを考えます。基本的な部品は常に専用車に積んでいるため、迅速な対応が可能なのです。
江口:また、2020年よりアフターサービスのサイトをオープンしました。FAQをご覧いただければ、基本的な不具合はお客様ご自身ですぐに解決できるようになっています。メンテナンスの解説動画も掲載しており、今後、順次アップデートしていく予定です。
施設用と利用者用、2種類のソリューションをご用意しています。
施設用には「Haloフィットネス・クラウド」というサービスがあり、マシンの利用状況を随時、管理できます。もし、特定のマシンにユーザーが密集していると分かれば、マシンの配置を変えて動線を改善したり、利用者を分散させてマシンの急速な劣化を防いだりできます。
HALOフィットネス・クラウドの画面(ライフ・フィットネスHPより)
利用者側には「LFconnect」というアプリがあります。運動の進捗や、心拍数・消費カロリーのチェック、トレーニングメニューの作成・利用ができます。メニューはマシンに連動できるので、個々に合った負荷やインターバル・トレーニングが行えます。また、これらのデータはApple Watchと同期したり、仲間とデータを共有したり、より楽しく長く運動を続けられる工夫も取り入れています。
皆様がマシンを最大限に活用できるためのサポートができるよう「ライフ・フィットネス・アカデミー」というトレーナーチームがおります。認定トレーナーが、施設のスタッフ様に向けて、マシンの安全な使い方やお客様とのコミュニケーション方法をお伝えします。施設の顧客層に合わせたプログラムやアプローチ方法もご提案します。
また、利用者向けに「デジタル・コーチ」という動画サービスもあります。基本的な腕立て伏せから、中・上級者向けのものまで、自宅でもできるエクササイズが多数紹介されており、フィットネス施設での運動にプラスして活用いただけます。
ライフ・フィットネス・ジャパンのショールーム(大阪市西区)
松好:2019年にオープンした総合フィットネスクラブで、プールやフィットネスマシン、スパ、サウナなど、設備が特に充実しています。医療法人 泉整形外科病院様が経営しており、病院でのリハビリを終えた方が、運動療法を継続できる「メディカルコース」もあります。マシンは主に弊社製品を設置いただいています。
オルトスポーツクラブHPより
オルトスポーツクラブHPより
江口:数ある導入事例のうち、いくつかの整形外科様では利用者様に楽しく身体を動かしてもらうため、リハビリテーションスペースにカーディオ・マシンやファンクショナル・トレーニング用マシンなど、多彩なマシンを取り揃えています。アスレティック・トレーナーのサポートにより、ハンマー・ストレングスのマシンを導入されているところもあります。
また、年配者や障がい者アスリート向けに、サイフィットのマシンも導入されています。その他、“企業フィットネス”の分野において、福利厚生として従業員向けにマシンが導入されているケースもあります。
江口:弊社の特徴は、5つのマシン・ブランドによる多彩な製品ラインナップです。「メディカルフィットネス」と言っても、施設様によってニーズは大きく異なりますが、柔軟にご提案しますので、ぜひご相談ください。マシンの販売だけでなく、空間づくりのサポートもしています。例えば、限られたスペースにどのようなマシンを導入すべきか、どんな床材なら耐久性が高く建物下階への影響が少ないか、効率的な動線はどう確保すべきかなど、トータルでご提案いたします。
ニーズに合わせたトレーニングが可能(ライフフィットネスHPより)
松好:マシンを導入いただいた後は、安心して長くお使いいただけるようアフタ―サービスをしっかり行っています。5年10年と使い続けると、ニーズが変わっていくこともあるでしょう。「新しいマシンは買えないけれど、修理をして長く使いたい」「スタッフが一新したから、もう1度使い方を教えてほしい」といったご要望にもお応えします。
江口:ライフ・フィットネスは、創始者が掲げたメッセージ「健康で幸せな生活を送ろう」をモットーに、今日まで製品を開発してきました。これからも、その信念を継承して、お客様にもっとフィットネスを楽しんでいただきたいと思います。
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