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2024.10.09
今、注目を集める「メディカルフィットネス」 「メディカルフィットネス」の第一人者であり、当メディア「メディカルフィットネスナビ(メディナビ)」の…
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ドイツのフィットネス機器メーカー「EGYM(イージム)」。独自のAI技術により、ユーザーひとりひとりに合わせたトレーニングを提供できるとして、世界各国で愛されています。日本では、2022年10月にジョンソンヘルステックジャパン株式会社が販売代理店契約を締結し、2023年より販売開始予定です。同社マーケティング&PQM部主任の安田雄二氏と、マスケ スミズ ダス氏に、EGYMの魅力、海外での導入事例などを聞きました。
Contents
――EGYMとは、どのようなメーカーですか?
2010年にドイツで創設され、本社はミュンヘンに、工場はシュトゥットガルトという南西の都市にあります。周辺にはメルセデスやBMWなどの関連工場があり、パーツの製造委託も行っています。
EGYMのマシンは2022年10月現在、欧米を中心に世界32の国と地域で展開されており、導入施設数は約14,000、アクティブユーザー数はおよそ1,630万人にと、多くの方に支持されています。今後は日本のみならず、アフリカ諸国や南米でもさらなる拡大が検討されています。
ジョンソンヘルステックジャパン株式会社ショールーム(東京都港区)
――EGYMの魅力を教えてください。
トレーニング初心者から上級者まで、誰もがモチベーションを維持しながら運動できる点です。特にトレーニング初心者は、「マシンの使い方がわからない」「運動効果が見えない」「モチベーションが上がらない」といった理由で、目標を達成する前に運動をやめてしまいます。
しかしEGYMは独自のAI技術により、成果を目で確認しながら、楽しく簡単に運動を続けられるよう工夫されています。たとえばマシンの自動セットアップ、自身のBio Age(生物学的年齢)測定、目的に合わせた運動プログラムの自動作成、トレーニング効果の可視化などです。
特に運動プログラムについては、免疫力向上や2型糖尿病改善に効果的なメニューを搭載しており、メディカルフィットネスの領域に、非常にマッチしていると思います。
これらをモチベーションにして、運動に積極的に取り組んでもらえれば、フィットネス施設への参加率向上、退会率の減少が期待できます。
マシンのセットアップから運動プログラム作成、トレーニング管理まで自動で行ってくれる
――EGYMのマシンやシステムの特徴について、具体的に教えてください。
はじめに、「EGYM Fitness HUB」という機器で、身長や体重、体の柔軟性などユーザーの健康データを取得。これらの情報は「EGYMクラウド」に蓄積されて、各マシンやアプリ、ウェアラブルと相互に連携されます(EGYM エコシステム)。
EGYM Fitness HUBで柔軟性をチェック。専用のフレキシビリティスティックを持ってテストする
トレーニングをする際は、専用のEGYMバンドで各マシンに非接触でログインすると、身長などに基づき、マシンのシート位置や可動域、負荷が自動でセットアップされます。ユーザーやトレーナーが手動で設定しなくても、トレーニングをすぐに始められます。
運動データも、EGYMクラウドにアップロードされます。身長、体重、柔軟性、運動内容、カロリー消費量などから、体のパーツごとに「Bio Age(生物学的年齢)」を算出。体の状態が可視化されるため、トレーニングのモチベーションアップにつながります。さらに、120社以上のシステムと協力しており、タニタやIn Bodyなどの体組成計と連携させると、運動効果がより見えるようになります。
体のパーツごとにBio Age(生物学的年齢)が分かり、モチベーションアップにつながる
データの蓄積は、ユーザーのメリットであるのはもちろん、施設様にとっても「わかりやすいトレーニング指導ができる」「顧客データを運営に活かせる」などの利点があります。
EGYMのマシンは、筋力トレーニングを行う「Smart Strength」が18種類、柔軟性トレーニングを行う「Smart Flex」が8種類あります。ただ、すべてのマシンを導入するのはスペースやコストの問題上、なかなか難しいと思うので、施設様の目的や方針に合わせて最適なマシンをおすすめするほか、こちらでチョイスした標準セットもあります。
Smart Strengthのトレーニング方法は、サーキットモードとオープンモードに分かれます。サーキットモードはプログラムモード(自動)のみ、オープンモードはプログラムモード(自動)と、パーソナルモード(手動)の2種類が利用できます。
パーソナルモードは従来のトレーニングマシンと同様、自分で運動スピードや回数を調節できます。プログラムモードは、マシンが運動スピードや回数を自動でセットアップしてくれるので、トレーニングに慣れていない方にもおすすめです。
プログラムモードには、8つのゴールが用意されています。筋肉を成長させる「筋持久力」や、体を引き締める「ボディートーニング」はもちろん、新型コロナウイルス感染症の危機に応えた「免疫力向上」や、2型糖尿病の改善に効果的な「メタボリックフィット」、「リハビリ」など、健康を意識したものも搭載されており、ユーザーの目的に合わせて選んでいただけます。
【EGYM】免疫力向上トレーニングプログラムのご紹介|EGYM情報|ジョンソンヘルステックジャパン
プログラムのゴールには、「免疫力向上」や「メタボリックフィット」「リハビリ」なども搭載されている
そして、選んだゴールに合わせて、運動スピードや回数が異なる5つのワークアウトから、適切なものを実施します。
もうひとつ、EGYMのマシンの大きな特徴として、ゲーム感覚で楽しみながらトレーニングできる、という点があります。適切なトレーニングスピードをアニメーションで表示、それに合わせてマシンを動かすと、“アクティビティポイント”が獲得できます。このポイントは、施設様の施策に応じてサービスに還元できます。
波型のスピードに合わせて、アクティビティポイントと呼ばれる黄色いボールを獲得しながら、ゲーム感覚でトレーニングを楽しむことができる
ユーザーのなかには、運動を始めたものの、単調な動きに面白さを感じられず、途中で止めてしまう方も少なくありません。しかしEGYMのマシンなら、楽しみながら、より効果的なトレーニングができます。
柔軟性トレーニングができる「Smart Flex」は、ヨガやスポーツ医学、物理療法など最新の知見を組み合わせたトレーニングマシンです。
EGYM Smart Flexのマシンは8種類。体をまんべんなく伸ばすことができる
Smart Strengthと同様、RFIDでログインすると、ユーザーの身長などに合わせて自動セットアップされます。また、トレーニング時間を光と振動で通知してくれるので、体の前後左右、均等にストレッチが可能です。リハビリテーション中の患者様からアスリートまで、過不足ないトレーニングができます。
トレーニングをより効果的にするものとして、ユーザー向けの「メンバーアプリ」、施設スタッフ向けの「トレーナーアプリ」があります。
メンバーアプリはBio Ageや運動結果、アクティビティポイントなどを、ユーザーがスマートフォンで見られます。さらに自宅でのトレーニングも記録できるため、日常生活での運動のモチベーション維持につながります。
メンバーアプリでは、運動結果などを反映させたBio Age(生物学的年齢)が見られる
トレーナーアプリは、ユーザーのトレーニング結果など細かい情報を収集し、各ユーザーにコメントを送る機能などがあります。施設内でユーザーとトレーナーがコミュニケーションを取れるプラットフォームも用意しています。
MATRIXとは、ジョンソンヘルステックが2001年に立ち上げた、業務用フィットネスマシンブランドです。MATRIXのカーディオ(一部)はEGYMのアプリと連携しているので、カーディオでの運動データも集約できます。
スムーズな使用感、耐久性の高さ、迅速なアフターサービスも魅力
――マシンの品質と、アフターサービスについて教えてください。
マシンに座ったときの安定感、動かしたときのスムーズな感触、操作しやすいモニター位置など、ユーザーの使いやすさを考えて設計されています。また、EGYM独自の特徴として、マシンに従来のようなケーブルではなく、特殊な電気モーターを使用しています。これにより、一気に力を加えるような負荷の大きいトレーニングにも耐えられます。
現状、海外では故障の報告も少なく、耐久性の高さが評価されています。万が一、使用中のマシンにトラブルが発生した場合は、すぐに停止する仕組みになっています。もし何か不具合が生じた際は、連絡を受けてから48時間以内に、全国どこでも初期対応いたします。
――海外での、ユーザーからの反響はいかがですか?
発祥の地・ドイツでは、免疫力向上や2型糖尿病に対応したプログラムがあることから、医療や理学療法の分野で特に普及しています。
マシンの操作については、高齢のユーザー様を中心に「うまくできるか」という声もあったようですが、「一度使ってみたら簡単だ」と好評です。運動が苦手な方も、EGYMのマシンなら楽しく継続できているという声を聞きます。
世界全体では、ユーザーのトレーニング頻度は約20%アップ、継続率は80%を超え、およそ30%のユーザーがトレーニング開始から3ヶ月間で運動効果を実感しています。
(イメージ画像)
■導入事例1 Dynamico Physiotherapy
www.dynamic.nl
リハビリテーションと予防にEGYMトレーニングを取り入れた、次世代のフィジオセラピー施設です。
■導入事例2 Sport2Bfit(800㎡)
www.sport2bfit.nu
フィジオセラピーとパーソナルトレーニングのある、大規模クラブです。
こちらのクラブは、会員がより良い結果を出せるように、また会員への指導についてより良い方法を提供できるようにと考えていました。
EGYMを追加サービスとして導入し、会費もわずか€2,50追加するだけでサービスを受けられるようにしたところ、250人もの新規会員を獲得しました。
「SPORTEC 東京 2022」出展時の様子(ジョンソンヘルステックジャパン株式会社Facebookより)
――2022年7月に、日本最大のスポーツ・ウェルネス産業の展示会「SPORTEC 東京 2022」に出展しましたが、反響はいかがでしたか?
「マシンがすべて自動セットアップできる」という点が、大変好評でした。これまでは「セットアップが面倒」「使い方がわからない」という理由で、トレーニングが続かないユーザー様も少なくなかったようですが、「EGYMなら解決できる」という声が多かったです。
また、EGYMバンドで全マシンにタッチレスでログインできる点も、コロナ禍において魅力的に感じていただけました。
どんなユーザーにとっても分かりやすく、免疫力向上など健康を意識したトレーニングができるEGYMは、これからの日本で確実に伸びていくだろうと感じました。実際、病院など医療施設様から、多くのお問い合わせをいただいています。
――EGYMの導入を検討している方に、メッセージをお願いします。
マシンのセットアップも、トレーニングプログラムの作成も、AIが自動で行ってくれるからと言って、スタッフが不要になるわけではありません。スタッフは、マシンの使用説明などが減る分、データを見ながら指導したり、密なコミュニケーションをとったりするなど、本来の業務に専念できます。こうして、より高品質なサービスを提供することで、ユーザーの退会率減少が見込めます。
データを活用した、ユーザーに寄り添う指導が可能。サービス向上や競合他社との差別化にもつながる
ただ、そのためには「ユーザーは本来、運動に何を求めているか」を考えることが重要だと思います。たとえば、生活の質を高める手段なのか、スタッフやユーザーとのコミュニティなのか。これは、施設のターゲットは誰か、どんなコンセプトの施設を作りたいか、という運営理念につながっていくのではないでしょうか。
EGYMは“ユーザーの成功は施設の成功”という考え方のもと、運動初心者からヘビーユーザーまで、ひとりひとりに合わせたトレーニングを提供しています。言い換えれば、どんなターゲットにも適応できる。私たちは、お客様の理念に沿って最適な利用プランをご提案します。
EGYMは、AIの力を有効的に取り入れた、次世代のフィットネスマシンではないでしょうか。今まで運動習慣がなかったユーザーにはトレーニングをより身近なものにし、運動に親しんでいるユーザーには、さらに効果的なトレーニングを提供できます。
また、トレーナーが本来の業務に集中できるため、トレーナーの質の向上、さらには施設のサービス改善や差別化につながります。
免疫力や糖尿病の改善を目指したプログラムも搭載されているので、医療的なアプローチにも適しており、メディカルフィットネスの領域にマッチするマシンと言えるでしょう。
メディカルフィットネスナビでは、メディカルフィットネス施設の開業などについてのご相談を承っています。ぜひお気軽に無料相談をご利用ください。
EGYMに関するお問い合わせはこちら
EGYM公式サイトはこちら
ジョンソンヘルステックジャパン株式会社 公式サイトはこちら
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