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2024.10.09
今、注目を集める「メディカルフィットネス」 「メディカルフィットネス」の第一人者であり、当メディア「メディカルフィットネスナビ(メディナビ)」の…
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大阪府吹田市にあるメディカルフィットネス施設「SARAYAメディカルフィットネス ビタレーザラボ(VITALEZZA LABO)」。衛生用品や食品などの開発・製造・販売を手がけるサラヤ株式会社(以下、サラヤ)が運営しており、大阪大学大学院医学系研究科(以下、大阪大学)と共同研究の検証や、研究開発に基づくサービスを展開しています。また、フィットネスマシンメーカー「Technogym(以下、テクノジム)」 のソリューションを導入しており、お客様へのサービス提供や研究の向上に大きく寄与しています。このたび、ビタレーザラボ統括マネージャーの岩田寛紀氏に、施設の概要やマシンの導入メリットについてお話をうかがいました。
Contents
フィットネスのベンチマーク化を目指す産学連携型メディカルフィットネス施設導入事例 大阪府ビタレーザラボ
from Technogym on Vimeo
・ビタレーザラボ公式サイト
・Technogym公式サイト
・Technogym公式サイト 疾病予防、リハビリテーション、医療施設の為のエキササイズエキップメント
・テクノジム ジャパン株式会社マーケティング部 角田岳氏インタビューページ
インタビューに答える岩田寛紀氏
もともとサラヤは、大阪大学と食品に関する共同研究を進めていました。2019年12月に、三重県伊賀市にサラヤ初のメディカルフィットネス施設「SARAYA メディカルフィットネス【ビタレーザ】」をオープンしたことをきっかけに、運動の観点からも研究を開始しました。その後、大阪大学大学院医学系研究科 健康スポーツ科学講座スポーツ医学 中田研教授より、「グローバルビレッジ津雲台」に運動施設を作りましょうとお声掛けいただいたのが、「SARAYAメディカルフィットネス ビタレーザラボ(VITALEZZA LABO)」(以下、ビタレーザラボ)開設のきっかけです。大阪大学の近隣に開設することで、共同研究のさらなる検証や実装が可能になると考え、賛同しました。
ビタレーザラボの外観
開設にあたっては中田教授にご協力いただき、フィットネス施設のお客様からよくお聞きする、腰・膝の悩みに関するアンケートを作成して運動プロフラムを共同開発しました。同時に、栄養面でも健康になれるサービスをご提供しようと考え、建物1Fにデリ&ベーカリー「ビタレーザキッチン」も併設しました。また、フィットネスマシンは、高い機能性とデジタル技術を持つテクノジムのものを採用しました。
「ビタレーザラボ」は名前の通り、“研究所”の役割も担っています。大阪大学との共同研究の検証・実装の場として、お客様や地域の皆様へ研究成果を還元したいと考えて名付けました。
ビタレーザラボがある「グローバルビレッジ津雲台」は、2020年10月に誕生した、パナソニックホームズによる複合施設です。賃貸レジデンスにシェアハウス、サービス付き高齢者向け住宅、医療モール、学習塾などがあり、大阪大学の留学生・職員向けの寮が隣接しています。さまざまな年代、人種の方が交流できる場として親しまれています。
その中で、ビタレーザラボは“健康に関する研究所”として、地域の皆様に運動と栄養を提供し、総合的な「健康づくり」をサポートしたいと考えています。また、「健康づくり」の情報発信の基盤も目指しています。
明るく開放的なビタレーザラボ
サラヤは、「衛生」「環境」「健康」という3つの基本理念の中でも、特に「食品の健康」を重視して研究開発をしており、そこから「運動の健康」へ発展していきました。
今後、ビタレーザラボでは、さまざまな取り組みの1つとして「行動変容に関する研究」を進める予定です。入会されるお客様に、運動開始の2週間前から活動量計を腰に着けて過ごしていただき、入会前後で活動量や行動にどのような変化が生じたかを計測します。計測項目は、歩数、運動強度、消費エネルギー量などです。そして、変化の要因も検証していきます。単純に入会がきっかけで変わったのか、運動プログラムが良かったのか、スタッフのフィードバック、あるいはフォローシステムが良かったのか、などが考えられます。
データは大阪大学で解析して、研究に活用します。お客様へは、継続して取得したデータを1枚の紙にまとめてお渡しし、フィードバックしようと計画しています。活動量などの変化が一目で分かり、客観的に判断できるためです。大学との共同研究は、より最適な運動プログラムのご提案に活かせますし、大学という提携先があることで、お客様からの信頼も高くなると考えています。
ビタレーザラボでは、テクノジムのマシンを導入しています。どんな方にとっても、非常に使いやすいのが特徴です。
テクノジムについて語る岩田寛紀氏
メディカルフィットネス施設を運営する上で、マシンの機能性は特に重要です。運動効果が現れるかは、お客様がマシンを適切に使えるか否かによる――つまり、マシンの使いやすさは、お客様満足度に直結すると言っても過言ではありません。その点、テクノジムのマシンはバイオメカニクスと人間工学の観点に基づいて作られているので、体の自然な動きに対して無理なく動作します。余計な負荷がかからず、効果が出やすい設計とも言えます。
これは、トレーナーにとっても非常に重要です。トレーナーはお客様のご要望を実現するため、最適な運動プログラムを組みますが、テクノジムのマシンであればお客様も無理なく実行できて、より高い効果が期待できます。疾患を抱えている方や、ご高齢の方が使いやすい点もポイントです。
また、マシン自体が洗練されたデザインであることや、トップアスリートも使用している点、多くの医療機関でも採用されているという信頼性が、お客様の運動へのモチベーションをより高めていると感じます。
テクノジムのロゴマーク
お客様の体組成や運動データを取得・管理できる点も、非常に大きなメリットです。ビタレーザラボではテクノジムのクラウドシステム「mywellness」も導入しているため、システム上にあらゆる情報を蓄積できます。お客様1人ひとりの身体情報はもちろん、カウンセリング結果や運動プログラムの内容、実際の運動量や成果も記録して、全トレーナーが共有できます。それにより、お客様とのコミュニケーションはもちろん、スタッフ間での連携も図りやすいと実感しています。
メディカルフィットネスにおいては「情報」がとても重要です。お客様へ定期的なフォローをする上で、テクノジムのシステムは大変便利で使いやすいです。
緑豊かで閑静な住宅街の中にある
また現在、サラヤでも健康総合アプリの独自開発を進めています。お客様個人でも、運動・栄養・医療などのデータを統合して健康管理ができるよう、「mywellness」をリンクさせる計画を進めています。
ビタレーザラボのお客様は約7割が女性で、中でも40代〜60代の方が中心です。女性が多いということもあり「体を引き締めたい」「体重を落としたい」といったニーズが多いですが、メディカルフィットネス施設なので、疾患や不調の改善を求めていらっしゃるお客様も多いです。
プロのトレーナーが運動のサポートをする
多様なニーズに応えるため、ビタレーザラボの全トレーナーは、共同研究の一環として開発された「トレーナー育成研修」を受講しています。それにより、科学的に検証された研究結果やエビデンスを基に、運動プログラムをご提案できます。研修を継続的に受講することで、お客様に対して安心安全な運動、確かな成果をご提供できるよう努めています。
現状、研修は社内のみで展開していますが、今後は外部のトレーナーさんも受講いただけるよう予定しています。いわゆる「トレーナーアカデミー」のような形態で、メディカルフィットネス指導のスタンダードとして全国展開していきたいです。
ビタレーザラボは2021年3月、コロナ禍でオープンしました。当初から非常に多くの方にご入会いただき、会員数は順調に増加しました。2回目の緊急事態宣言やまん延防止措置が発令されたことで、いったんは落ち着きを見せましたが、現在(2021年6月)は再び増加傾向にあります。
コロナ禍でも堅調な理由として、お客様としっかりコミュニケーションを取れていることが挙げられると思います。お客様一人ひとりに「担当トレーナー」がつき、マンツーマンの指導で最適な運動をご提供することで、信頼関係が構築できています。メディカルフィットネスならではの運動内容や定期的なサポートにより、お客様の帰属意識が高まり、退会率の抑制につながっていると考えます。
医学的知識を持ったトレーナーによる運動指導
また、テクノジムの「mywellness」によって、そのお客様をどのトレーナーが担当しているか、これまでどんな指導をしてきたかがすぐに分かります。トレーナー間の迅速な情報共有で、常に適切なサービスをご提供できる点も大きいと思います。
ビタレーザラボは、グローバルビレッジ津雲台の中にある「たけうち整形外科リウマチ科」と連携しています。こちらで「整形外科での受診が必要だ」と思ったお客様に、たけうち整形外科リウマチ科をご紹介しています。逆に、たけうち整形外科リウマチ科で「運動が必要だ」と判断された患者様を、ビタレーザラボへご紹介いただくケースもあります。
連携できる医療機関があることは、お客様にとってもスタッフにとっても、安心感につながります。お客様の同意を得た上で情報を共有することで、受診後のお客様の状況を知ることができますし、より安全で効果的な指導が可能になります。
今後は、たけうち整形外科リウマチ科の竹内英二先生による、腰・膝・肩にまつわる健康セミナーの開催も計画しています。竹内先生の奥様は管理栄養士なので、併せて栄養のお話もご紹介できるよう検討しています。
たけうち整形外科リウマチ科の竹内英二先生
ビタレーザラボでは月1回、理学療法士による「カウンセリング会」を実施しています。お1人様30分間の予約制で、1回に約10枠設けています。肩や腰、膝など整形外科領域のご相談が多く、その内容は「ちょっと膝が痛い」というお悩みから、「股関節が壊死している」というものまで幅広いです。
理学療法士ならではの視点で、より医学的な運動アドバイスをお伝えしています。毎回、予約枠がすぐに埋まることから、メディカルフィットネスの需要の高さを感じています。
サラヤは、「運動」「栄養」「休養」の3つの観点から、皆様の健康改善に取り組んでいます。この中の「栄養」を提供する施設として、ビタレーザラボの建物1Fにデリ&ベーカリー「ビタレーザキッチン」を併設しています。管理栄養士が考えた、栄養バランスの良い美味しい食事を提供しており、ビタレーザラボのお客様もそうでない方もご利用いただけます。ビタレーザラボのお客様には目的に合わせて、低糖質メニューやタンパク質メインのメニューをおすすめして、活用いただいています。
ビタレーザキッチンは店内飲食もテイクアウトも可
また、「休養」を提供するものとして、ビタレーザラボ内に酸素カプセルもご用意しています。疲労回復など、さまざまな効果が期待できます。
ビタレーザラボでは、「生涯現役。人生の質を高めましょう」というテーマを掲げています。健康で長生きするには、「運動「栄養」「休養」が欠かせません。そのお客様には何が必要なのか、適切な判断・アドバイスができるよう、トレーナーは日々最新の知識を学んでいます。
理想のメディカルフィットネスについて語る岩田寛紀氏
現状、疾患を抱えていたり、医療機関との連携サポートが必要にも関わらず、一般的なフィットネスクラブに通っている方は多くいらっしゃいます。しかし、通常のフィットネスクラブでは、そのような方々に適切に対応できないケースも多くあり、非常に残念に思います。
しかし、メディカルフィットネスであれば、医学的根拠に基づいて最適なサービスをご提供できます。ビタレーザラボでは、「運動」「栄養」「休養」と「医療」をつなげたメディカルフィットネスが理想だと考えています。テクノジムも同様に、「運動」「栄養」「メンタル」の3つによって健康のバランスが保てるという考えを持っており、ビタレーザラボと通ずるところがあります。
「運動」「休養」はビタレーザラボ、「栄養」はビタレーザキッチン、そして「医療」はたけうち整形外科との連携で、着実に実現が進んでいます。特に「運動」は、大阪大学との研究結果を皆様に還元することで、より効果的なサービスが提供できています。これには、テクノジムのマシンとクラウドシステム「mywellness」による、データ蓄積機能が必要不可欠です。
今後、「メディカルフィットネス」がさらにスタンダードになることで、より多くの方の「健康作り」「人生の質の向上」を実現できればと思います。
インタビューに答える山内拓真リーダー
有酸素系のマシンは運動中にリアルタイムで心拍数が測れるので、大変便利だと感じています。また、その時の負荷や運動回数、スピードなどが見られるのも嬉しいですね。そして、多くのお客様がご利用になるのが「KINESIS(キネシス)」というマシンです。体を360度いろいろな方向に動かしてトレーニングができるので、より効果的な運動をご提案できます。
Technogymのマシン「KINESIS」
また、ビタレーザラボでは、お客様個々に合わせた運動プログラムを6週間〜12週間単位で作成しています。テクノジムのシステム上で、これまで行ってきた運動の種類や負荷、回数などのデータを参照できるので、その時のベストな運動プログラムご提案できます。
お客様からは「ほかのフィットネス施設より、客観的なアドバイスをもらえるのが嬉しい」という声をいただいています。お客様の“なりたい姿”に向けて、具体的なご提案や手厚いフォローをできる点が、ビタレーザラボならではの特徴だと思います。
インタビューに答えるお客様
数年前に、乗馬で大事故に遭って後遺症が残ったのに加え、病気で右肺の1/3を切除して身体機能が落ちてしまったことから、運動しようと考えました。ビタレーザラボは新聞広告で見つけ、通院先である大阪大学と提携しているなら安心だと思い入会しました。
トレーナーさんが体組成計で体全体のバランスを見てくれて、しっかりお話をした上で個人に合ったメニューを立案してくれるところが気に入っています。ストレッチはマンツーマンで、その時の体の状態を見ながら、どんな運動が必要か助言してくれるので、自分自身の体をきちんと知ることができます。
マシンを使う際は個人のプログラムを呼び出せるので、自分で設定などをする必要がなく、簡単にそして安心して運動できます。週1回、メールで前週の運動量を知らせてくれるので、自分の目で見て評価ができて助かります。1ヶ月半に1度測定する体組成でも、筋肉量が増えているのを数値で確認できるので、いつも楽しく運動しています。
入会した当初は、キャリーカートがないと毎日の買い物も大変でしたが、3ヶ月経った今では、自分で荷物を持って歩いて帰れるようになり運動効果を実感しています。また、ビタレーザキッチンで美味しい野菜料理を食べたことをきっかけに、日々の食生活も変わりました。それまで野菜は正直苦手だったのですが、今では毎日、自宅で凝ったサラダを作っています。これからも運動とバランスの良い食生活を続けて、もっと動ける体を目指します。
終始、丁寧に語ってくれた岩田寛紀氏
ビタレーザラボは産学連携のメディルフィットネス施設として、お客様へのきめ細やかなサービスと、大学との共同研究を相互に活かしています。そこには、マシンの機能性やデジタル技術に長けたテクノジムのソリューションが非常に役立っています。テクノジムは、メディカルフィットネス事業を始めたい、産学連携でよりアカデミックなフィットネスを提供したいという方の期待に、大いに応えてくれるのではないでしょうか。
・ビタレーザラボ公式サイト
・Technogym公式サイト
・Technogym公式サイト 疾病予防、リハビリテーション、医療施設の為のエキササイズエキップメント
・テクノジム ジャパン株式会社マーケティング部 角田岳氏インタビューページ
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