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2024.11.12
メディカルフィットネス事業に注目したきっかけ 「大友メディカル」代表取締役社長・大友康広氏 大友:接骨院では基本的に、施術をして問題の箇所が治…
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山形県村山市にある地域密着型メディカルフィットネス施設「ウェルベース村山」は、厚生労働大臣認定「健康増進施設」、厚生労働省指定「指定運動療法施設」を取得し、令和6年1月より本格的に施設運用を開始しています。本記事では、地元医師会、自治体が連携するメディカルフィットネス施設を例に、指定運動療法施設の課題と地域住民の健康増進に対する取り組みの可能性を考えていきます。
Contents
ウェルベース村山は、当メディア「メディカルフィットネスナビ」の運営会社である株式会社ドリームゲートが直営するメディカルフィットネス施設です。
2019年に、山形県村山市、村山市医師会、株式会社タニタヘルスリンク、テクノジムジャパン株式会社と、「官民連携による市民の健康づくりに関する協定」を締結し、2016年に廃校となった山形県立楯岡高等学校の校舎を利活用した「Link MURAYAMA」に入居するメディカルフィットネス施設です。
こちらの記事もご参照ください
【事例】山形県村山市 ウェルベース村山
厚生労働省は、国民の健康づくりを推進するうえで適切な内容の施設を認定し、その普及を図るために「健康増進施設認定規定」を策定しています。
また、健康増進施設のうち、一定の条件を満たし運動療法を行うのに適している施設を「指定運動療法施設」に指定しています。指定運動療法施設では、医師の指示に基づく運動療法を実施する際に必要となる施設利用料について、所得税法第73条に規定する医療費控除の対象とすることができます。
この制度について昨今インターネットでも取り上げられる機会も増え、認知度は徐々に上がってきています。とはいえ、広く知られているとはまだ言えないのが現状です。
また、運動処方箋の発行を主に依頼する場合が多い「かかりつけ医」側も、健康増進施設、指定運動療法施設、その制度の内容を具体的に理解されているかというと、そうとは言えない現実があります。
そのため、指定運動療法施設ではこの制度を利用して「運動療法が実施できることの啓もう」と「かかりつけの医師の理解と協力を得る」という二つの課題に向き合うケースが多いと考えられます。
「ウェルベース村山」では地元医師会、自治体が連携するメディカルフィットネス施設の強みを生かし、こういった指定運動療法施設の課題に対する取り組みを実施しています。
市民の健康づくりに資する取り組みとして、村山市から指定運動療法施設についての積極的な発信が実現しています。
特に市報・広報誌への掲載は市民に広く届きやすく、公的な情報源であることから信頼性が高いことが大きなメリットです。指定運動療法施設については分かりにくさが否めない中、まずは興味をもっていただくきっかけづくりになる良い事例と言えます。
村山市医師会では、指定運動療法施設について、また運動処方箋発行についての説明が複数回実施されました。その際ウェルベース村山の責任者も同席し、医師の皆様へ直接協力を依頼するということも実現しています。
このような地元医師会と連携したメディカルフィットネス施設は全国でも初めての事例であり、他の指定運動療法施設で同様の取り組みは難しいかもしれません。
しかし、村山市では地元のかかりつけ医の方々に制度自体を理解していただくことで、積極的に協力していただける医療機関が増えつつあります。今後、全国の指定運動療法施設で運動療法が普及していく可能性を見ることができるのではないでしょうか。
ウェルベース村山は、自治体の健康推進事業の委託を受け、施設外での運動指導などもおこなっています。
歩数などの運動量に応じてポイントが付与される「むらやま健幸ポイント事業」を受託し、体組成計を用いた測定会や、健康教室を実施することで、村山市にお住まいの方々に、健康づくりに効果的な運動のやり方をお伝えしました。
2024年度からは新たに「むらやま健幸まちづくり事業」が始まりました。ウェルベース村山では、気軽にふらっと参加できるフィットネス「ふら・フィット」を受託しています。
ふら・フィットは、村山市にお住まいの方に広く利用していただくことを目的として、さまざまな身体状況の方を想定した運動教室を開催します。雪が積もる冬の間は各地の市民センターを回って運動教室をおこなうなど、市民の方のライフスタイルに合わせて実施される予定です。
また、特定保健指導対象者への運動指導も始まっています。
村山市では、特定保健指導を受ける方のうち希望者に、ウェルベース村山でのスタジオレッスンやトレーニングなどを一ヶ月間無料で受けられるチケットを配布しています。
運動の習慣化のきっかけになると期待されるこの取り組みは、ドリームゲートが自治体の健康推進事業を受託してきた実績があり、指定運動療法施設として地元医師会とも連携し、自治体との信頼関係がある企業だからこそお声がけいただけたものです。
ウェルベース村山で店長を務める今野氏は、自治体・医師会と連携するウェルベース村山について、このように語っています。
「ウェルベース村山は市民の健康づくりの拠点となり、運動の習慣を持っていただける施設づくりを目指しています。カウンセリングを通して一人ひとりの目的に合わせた運動メニューを作成し、利用者様の健康課題の解決に取り組んでいきます。
今後も自治体・医師会と連携しながらより良い運動指導を市民の皆様にお届けするとともに、健康発信基地として、効果的で正しい身体づくりの情報を発信しながら運動参加者を増やしていきたいです」
ドリームゲートがおこなう、指定運動療法施設を自治体・地元医師会と連携させる運営は、これまでに事例のないものです。
このような取り組みは、予防医療の観点からも非常に有意義なものです。
取り組みをモデル化することで、メディカルフィットネスや、健康増進施設、指定運動療法施設のさらなる普及や発展に寄与していきたいと考えております。
メディカルフィットネスナビでは、メディカルフィットネス施設の開業支援や、指定運動療法施設の運営についてのアドバイスをおこなっています。
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